捻挫について知ろう|症状とその後気をつけたいこと
はじめに
スポーツや日常生活の中で「捻挫」を経験したことがある方は多いのではないでしょうか。捻挫は、手足をひねってしまった時に関節の周りの靭帯(じんたい)や筋肉が損傷を受ける怪我で、主に足首や手首、指などに起こりやすいです。放置すると再発のリスクが高まることもあります。本記事では、捻挫の症状とその後のケアについて詳しくご紹介します。
捻挫の主な症状とは?
捻挫は外からの衝撃や不自然な体の動きによって、関節を安定させる靭帯が伸びたり切れたりして生じます。
そのため、捻挫の重症度によって症状が異なります。捻挫は一般的に3つの段階に分けられます。
- 軽度の捻挫(1度)
- 靭帯が少し伸びるだけで、痛みや軽い腫れがあるが、関節の安定性は保たれています。この場合、歩くことが可能であり、数日間で自然に治ることが多いです。
- 中程度の捻挫(2度)
- 靭帯が部分的に切れている状態で、腫れが大きく、皮下出血によってあざができることもあります。痛みが強く、関節の動きに支障が出て、場合によっては歩行が困難になります。
- 重度の捻挫(3度)
- 靭帯が完全に断裂している状態で、関節がぐらつくほどの不安定さを感じます。腫れや内出血が顕著で、激しい痛みを伴い、歩行が不可能になります。手術が必要な場合もあります。
捻挫の初期症状として、痛みや腫れ、関節周りの熱感が挙げられます。放置すると、回復が遅れるだけでなく、痛みや腫れが慢性化する可能性があるため、早めの処置が大切です。
捻挫したら、まずやるべきなのは「RICE処置」?
捻挫をした直後は「RICE処置」と呼ばれる応急処置が多くの場合行われている(もしくは行われていた)のはご存知でしょうか?
昨今では色々な処置の方法が上がってきますが、今回は痛みを抑えるためにや炎症を抑えるために推奨されているRICE処置を紹介します。
まずはRICE処置の4つのステップをご紹介します。
- Rest(安静)
- まずは負傷した部位を安静に保ち、無理に動かさないことが重要です。動かすことで損傷が悪化し、回復に時間がかかる恐れがあります。可能であれば松葉杖や添え木を使用し、負荷をかけないようにしましょう。
- Ice(冷却)
- 冷却は痛みや腫れを抑える効果があります。氷嚢や冷却シートなどを使って、患部を15~20分冷やしましょう。ただし、直接肌に氷を当てると凍傷のリスクがあるため、布を巻いて使うと良いです。冷却は1日に数回、痛みが和らぐまで続けるのが望ましいです。
- Compression(圧迫)
- 患部を適度に圧迫することで腫れを軽減できます。包帯やサポーターを使用し、足首などの関節を固定するのが一般的です。ただし、強く締めすぎると血流が悪くなり逆効果になるため、締め具合に注意しましょう。
- Elevation(挙上)
- 腫れを軽減するため、捻挫した部位を心臓より高い位置に保ちます。寝る時にクッションなどを使って、足を高くするだけでも効果的です。こうすることで、血液の流れを改善し、腫れを抑えられます。
この「RICE処置」を行うことで、捻挫の悪化を防ぎ、症状の進行を抑えることができます。しかし、痛みが強かったり、腫れがひどい場合は速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。
ですがこの章「捻挫したら、まずやるべきなのは「RICE処置」?」の冒頭でもお話ししているように、この処置はあくまで痛みを抑えたり、腫れをひかせることに注目した処置方法です。
実はアイシングはその後の回復力を低下させるとの報告もあります。
ですから捻挫において、痛みを引かせたいのか?腫れを引かせたいのか?回復を早めたいのか?で処置は変わってきます。
その他の方法についてはまた別で詳しく話します。
捻挫後にケアと気をつけるべきポイント
捻挫が治った後も、関節周りの筋力や柔軟性を回復させるために足関節を含めた周囲のケアが重要です。
その理由は多くの場合は先ほどの捻挫における3段階のうち1度〜2度のケースが多いので痛み等は早い段階で引いてしまう事も多いです。
それが故に痛み=完治となってしまいますが、靭帯を含む関節周囲はまだ使い方に偏りがあるケースがほとんどです。
ですのでその後のストレッチやケアが重要です。
- ストレッチと筋力トレーニング
- 捻挫が治った直後は、筋肉や靭帯が弱っているため、再度捻挫をしやすくなっています。リハビリとして、軽いストレッチや筋力トレーニングを行い、関節周りの筋肉を強化しましょう。例えば、足首の場合は足首を回す運動や、つま先を立ててバランスをとる運動が効果的です。
- 徐々に運動を再開する
- 捻挫した部位に負担をかけすぎないよう、徐々に運動を再開することが大切です。急に激しい運動をすると再び捻挫を起こす可能性が高まるため、最初はウォーキングや軽いジョギングから始め、様子を見ながら運動量を増やしていきます。
- サポーターの活用
- スポーツを再開する際には、関節に負担をかけないようサポーターを使用すると良いでしょう。サポーターは関節を保護し、無理な動きを防ぐことで再発を防ぐ役割を果たします。特にスポーツ選手やランニングをする方は、サポーターの装着を検討すると良いです。
痛みや運動量と相談しながらの使用を意識して、最終的にはサポーターがなくても問題ない!という所まで回復させないといけないと思います。
- スポーツを再開する際には、関節に負担をかけないようサポーターを使用すると良いでしょう。サポーターは関節を保護し、無理な動きを防ぐことで再発を防ぐ役割を果たします。特にスポーツ選手やランニングをする方は、サポーターの装着を検討すると良いです。
- 無理をしない
- 早く運動を再開したい気持ちは理解できますが、無理をすると逆に長引く原因になりかねません。痛みや違和感が少しでも残っている場合は、しっかり休養を取ることが重要です。
再発防止のために日常で気をつけること
捻挫は一度起こすと、同じ部位を再び捻挫するリスクが高まります。そのため、日常生活での予防対策を取ることが大切です。
- 靴の見直し
- 足首の捻挫を防ぐためには、適切な靴を履くことが大切です。サイズが合っていない靴や、底が薄く滑りやすい靴は捻挫を引き起こす原因になります。特にランニングやスポーツを行う際には、クッション性が高く安定感のある靴を選ぶと良いでしょう。
- バランス感覚を鍛える
- 捻挫を予防するためには、バランス感覚を高めるトレーニングも効果的です。例えば、片足立ちでバランスを取る練習をすることで、足首周りの筋肉が鍛えられ、捻挫しにくくなります。
- 日常的なストレッチ
- 関節周りの柔軟性を高めることで、急な動きに対応しやすくなります。朝や運動前のストレッチを習慣化し、筋肉や靭帯の柔軟性を保ちましょう。簡単なストレッチでも続けることで効果が出ます。
- 段差に注意する
- 外出時、特に段差や不安定な地面での歩行には注意が必要です。歩く際には足元を確認し、転倒や足をひねることがないように気をつけましょう。
まとめ
捻挫は、軽度であっても適切な処置とケアが重要な怪我です。捻挫後は痛みだけにとらわれてしまいがちですが、その後もリハビリや筋力トレーニングを行うことで再発のリスクを低減できます。また、日常生活でのちょっとした工夫や予防策も、捻挫防止に役立ちます。捻挫の痛みを放置せず、しっかりとケアを行い、健康な体で日々を過ごしましょう。
当院では患者さん一人ひとりに合わせた施術が基本となります。
決まりのないオーダメイド施術だからこそ、その時の状況に合わせた施術を行うことができます。
痛みの予防から再発予防、そして機能の向上までを目指していきます。
人が持つ力を最大に引き出せるようにしていく事が施術の基本だと考えています。
お身体の不調は当院までご相談ください!
神田はりきゅう整骨院 楚々
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