膝の痛みはこれが原因!
こんにちは!院長の増田です。
先週は20~40代の方々に多いO脚などの膝の変形について紹介しましたが、今週は50代以降の女性に多い膝の変形・痛みについて原因と改善方法を紹介していきます!
◯膝の痛みの原因
50代以降の方の膝痛の原因の多くは、骨と筋肉が関係してきます。
少し前の言い方だと「ロコモティブシンドローム」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
加齢による骨や筋肉の脆弱化により、筋力をはじめとする様々な機能が低下してしまう状態のことをいいます。
現在では「サルコペニア」や「フレイル」とも呼ばれていますね。
そういった症状には特に「女性ホルモン」が深く関係しているんです。
閉経後の女性は、女性ホルモンが減少してしまうため、軟骨が減少してしまいます。
どういう事かというと、女性ホルモンは骨の新陳代謝に関わっているため、女性ホルモンが減少してしまうと新しい骨が作られずに骨がどんどん壊されていってしまうんです。
これが酷くなってくると、骨粗しょう症になってしまいます。
そして同時に筋肉を作る機能も低下してしまうため、変形性膝関節症=膝の痛みに繋がります。
お薬で痛みを取っている方も多くいらっしゃいますが、当院では長期的または高頻度で服薬されることをあまりお勧めはしていません。
なぜかというと、お薬には副作用があるからです。
よく使われているものだけを挙げてみても、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の長期使用は心血管・胃腸・腎臓障害を引き起こす恐れがありますし、オピオイドは便秘・悪心・ふらつき・めまいがあったり、最近保険適用となったデュロキセチンは口の渇き・吐き気・眠気などの副作用があります。
もちろん、即効性は高いので、痛くて日常生活もままならない時や、痛いけどどうしても体を動かさなきゃいけない時などはうまく使っていけるといいかと思います。
それではどうすればいいのか? まずはご自宅でもできる簡単なエクササイズをご紹介します!
◯自宅でできる改善方法!
日本整形外科学会の報告によると、「痛みに対して運動は薬を服用するのと同程度の効果があること」が明らかになっています。
今回はご自宅でできる簡単なエクササイズ・ストレッチは以下の3つです!
①膝曲げのばしエクササイズ
1.椅子に座ります。(両足が地面につくような高さで!)
2.膝を伸ばすようにして片脚をゆっくり上げ、つま先を上に向けた状態で膝を完全に伸ばします
3.この状態で10秒間キープしたら、ゆっくりと力を抜いて脚を降ろしましょう
これを5~10回やっていきます
②太もも力こぶエクササイズ
1.柔らかいハンドボール大くらいのボールか、クッションや丸めたバスタオルを用意します。
2.両足を伸ばした状態で前に出して床に座り、上記のいずれかを太ももの内側に挟みます。
3.膝を伸ばした状態で挟んだ物をつぶすように太ももに力を入れて、5秒キープ
膝の裏を地面に押し付けるように行うとさらに効果アップ!
①、②ともに太ももの前面に手を当てて、使っている太もも前の筋肉を意識しながらやっていきましょう!
③太もも裏のストレッチ
1.椅子に浅く座ります。
2.片脚を前に伸ばすように出し、伸ばした膝のあたりに両手を置き、踵をついたままつま先を上に向けます。
3.膝に置いた手で膝が曲がらないように押さえながら体をゆっくり前に倒していき、太ももの裏を伸ばします
20~30秒間伸ばしたら、ゆっくりと戻して反対側も伸ばします。
エクササイズ・ストレッチは痛みが出ない範囲で行うのがとても大事です!
無理をしない範囲でケアをしていきましょう。
当院では、変形性関節症の治療として全身のバランスを診た上でO脚矯正・姿勢矯正で骨格を整えて関節にかかる負担を減らしたり、硬くなってしまって動きづらくなってしまっている筋肉をマッサージによりほぐすなどの治療を行なっています。
また、膝などの関節の痛みには鍼灸治療もとても有効です。
鍼灸には「鎮痛」や「消炎」の作用があることがわかっており、筋肉が少ない関節部にはマッサージに加えて鍼灸治療を施すことで症状を抑え、多くの患者様に好評をいただいています。
上記に加え、当院は骨や筋肉といったアプローチとともに内面からも変えていくことで痛みを根本から改善していきます。 膝などの関節の動きを潤滑にしたり炎症を抑えるために摂取した方がいい栄養素、筋肉を効率よく付けるために摂るべきタンパク質についてなど、サプリメントも含めた栄養指導もさせて頂いております。 症状によりご来院されるのが困難な方には訪問マッサージや訪問鍼灸、整骨院などで取り扱う健康保険を使った施術などの往診も行っておりますので、ご安心ください(^^)お身体の状態により患者様一人ひとりに最適な施術は異なってきますので、気になる方はお気軽にご相談ください!
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