筋膜の癒着に対して鍼が有効的な理由
ここ数年「筋膜」というワードを耳にすることが増えたと思いますが実際の筋膜ってどんなイメージでしょうか?
全身の筋肉は「ウェットスーツ」のように包まれていると聞いたことはありませんか?
確かに筋膜全体で見ると間違ってはいませんが、実はもっと複雑な構造をしています。
今回はなぜ筋膜の不調こそ鍼が有効的なのか考えてみましょう。
筋膜という実に複雑な構造
筋膜という言葉から想像すると一つの膜の様になっているイメージをお持ちかもしれませんが実はそうではありません!
画像はあくまでイメージですが、筋膜はこのように蜘蛛の巣の様にグシャグシャに混ざりあってます!
これが一つの膜となって筋肉を包んだり、筋肉の間に存在したり、筋肉の中にあったりというふうになってます。
この筋膜の動きをよくするには実は段階があって‥
・ストレッチ
・指などの圧刺激
・鍼などの機械的な刺激
・病院等で行う筋膜間への液体による物理的および生理的な刺激
ざっくりではありますが上からこのような順で行います。
筋膜の滑走性に鍼が使える
先程あげた段階は簡易的でありながらも、鍼の有効性を示しているものでもあります。
というのもなかなか視覚的に見えないからこそ指圧や外部からの刺激では狙いたいところに狙えない事は想像がつくと思います。
とは言え鍼だから確実に狙えるんだ!と鍼の自慢をしたいわけではありません。
筋膜の癒着(本来の癒着は鍼で取れるレベルではありません)は、考え方を変えると
・筋肉と筋肉の滑走性の低下
・筋肉の間にある筋膜と呼ばれる脂肪層の粘度が上がっている
というふうに捉えることができます。
しかしこれを見極めるためには様々な技術を組み合わせて行う必要があります。
・動作の確認
・皮膚の緊張度合い
・筋力テスト など
これらを合わせて筋膜の緊張度を見つけていきます。
実は筋膜は深い層だけでなく浅い部分にも存在している事、そして筋膜には感覚の受容器が多く存在している事も忘れてはいけません!
動作での不調や同姿勢の不調もご相談ください
今お悩みの症状が必ずしも「筋肉」や「関節」にあるわけではありません。
なんとなくいつも痛いところを揉んでみたりストレッチしてみるけどあんまり変わらない‥。
そんなお悩みももしかすると症状を生んでいるのは「筋膜」かもしれません。
もちろん筋膜が硬くなったり動きづらくなったりと言った原因は考えなくてはいけませんがもっと先に考えなくてはいけないのが、グレードによっては指圧やストレッチでは取れないものもあるという事ですね。
お体の不調当院までご相談ください!