伝統医学の中で見つけた効果
そもそもはり治療というのは、中国の発症ですがまだ医学はおろか、科学も発達していなかった時代に行われていた鍼治療。
鍼治療と聞くとイメージするのはおそらくツボ(経穴)かと思いますが、◯◯というツボを刺激すると△△という症状に効果があるというようなイメージのされるツボですが、東洋医学の根底には体質に対するアプローチが基本です。
ですので△△という症状があるのでこのツボを使うというイメージではなく、例えばこのような体質が元々あり、季節の変わり目などにより体内で異常をきたした結果、△△という症状が出ているので◯◯というツボや◯◯とうツボを組み合わせて使おうというのが基本的な考え方になります。
ですが科学や医学、研究が進歩した今では様々な効果が明確になってきています。
例えば『足三里』というツボ。
おおよその場所で言うと、膝の内側から数cm下にあります。
ここは『胃腸の不調』などに効果があるとされています。
単純に考えてみると、足に刺激をすることがなぜお腹の不調に効果があるのか想像のつきにくいと思いますが、これは体性内臓反射という反射によるものだと言うことがわかっています。
すごく簡単に言えば、足三里への刺激が足に存在している神経を介して、内臓の働き(胃や腸など)を促進するということです。
ですので便秘や消化不良などに対してこのようなツボを使うことが効果があるということになります。
内臓の働きと自律神経
自律神経というと「交感神経」と「副交感神経」の話を聞いたことがあるかと思いますが、これがなんの事かというと、
内臓の働きと深く関係しているのが自律神経です。
というのも自律神経というのは自分の意思とは関係なく、生命の維持に役立ってくれています。
例えば、寒いと気には鳥肌が立ち、暑い時には汗をかきます。
これは自分の意思とは関係なく、外部の環境に合わせて、体温や循環などを調節してくれている結果です。
それと同様に内臓の多くの働きも自律神経による支配を受けており、消化・吸収をはじめとし、排泄までも行ってくれる自律神経。
内臓の働き=自律神経といっても過言ではありません。
当院のスタッフである長田が内臓機能である消化と自律神経について話ていますのでそちらもご覧ください。
https://youtu.be/QdFaF59Aqtk
自律神経の不調が体の不調を生む
おそらく自律神経の不調には「腸内環境」というのを聞いた事がある方も少なくないと思います。
また自律神経の乱れが、内臓不調を生むというのもよく知られた話です。
これらはどちらも双方に関係しあっています。
そして自律神経は自分の意識とは別で働くものですので、なかなかコントロールしようとしても上手くいかないのも事実です。
ですが自律神経はあくまでも外部や内部の環境に応じて働く機能ですので、その反応事態には問題がない事が多く、”過剰に”反応する事が問題となります。
多くの場合は
「交感神経」の過剰な興奮が症状として現れます。
日常的にはバランスが大切ですがそれでも体の緊張、交感神経の緊張を抑える事が重要になります。
自律神経系の症状に効果のある鍼灸
と少し長くなりましたが自律神経とは?と鍼についてお話ししてきました。
鍼は自律神経の反応が起き、自律神経系の症状に対して有効的と言われています。
先程紹介した、足に鍼をして内臓に反応があるというのもその反射の一つです。
季節の変わり目や気圧の変化が大きい時期は自律神経の不調が見られやすく、なっております。
自律神経系の不調でお悩みの方、神田はりきゅう整骨院 楚々 までご相談ください。
]]>