現代人は呼吸が浅い?健康になるには呼吸を見直そう!
こんにちは!
神田はりきゅう整骨院 楚々です。
当院には急性の痛みや怪我だけでなく慢性的な不調、原因の特定できない不調を抱えていらっしゃる患者様も少なくありません。
症状によって様々な方法で体の検査を行いますが圧倒的に目立つのは”呼吸の浅さ”です。
呼吸の浅さと体の不調について考察していきましょう!
呼吸と健康の関係
呼吸が大事とはわかっていながらも、呼吸が健康のために欠かせないというイメージを持てない方も多いと思います。
呼吸の1番の役割は、体内のpHを保つ事です。
pHとは→水素イオン濃度を指しており、酸性なのか?アルカリ性なのか?を表した数値です。体液におけるpHは弱アルカリ性で保たれる事で体の機能が正常に保たれます。
体内の二酸化炭素が増えると酸性に傾きます。
体の中にはセンサーがあり二酸化炭素の量を観察し、二酸化炭素が増えると呼吸数を増加させます。
しかし基本的に体のメカニズムとして呼吸によるpHの調節は”息を吸う事”に信号が送られ、結果的に呼吸数が増える事でpHは平衡に保たれます。
この時体は深い呼吸ではなく口呼吸による浅くて体にとっては負荷の小さい呼吸でpHを調整しようとしています。
一時的に呼吸によるpHの調整をもたらしますが結果的には浅い呼吸の常習化につながり、横隔膜や構造的な部分からも体の機能低下につながります。
体幹を安定させる筋肉達の話はこちらで解説しています。
呼吸が浅くなりやすい現代
現代では呼吸を浅くしやすい要因がたくさんあります。
・姿勢
・生活習慣
・環境問題
などなど。
関連づけたらキリがないと思いますので今回はこの三つに絞ってお話ししていきましょう!
呼吸の浅くなりやすい姿勢について
正しい呼吸は横隔膜を使った深くてゆったりとした呼吸です。
横隔膜が正しく動くためには、背骨、肋骨の構造的な安定が大切です!
電車や街中を見ても多くの人が‥
←左の人のように横隔膜が正しく動ける姿勢ではありません。
横隔膜は360°広がって縮まるような筋肉です。
深い呼吸をするためにも姿勢の改善は大切です。
呼吸の浅くなりやすい生活習慣
呼吸には自律神経の関与が不可欠です!
睡眠時間の短さ、夜になってもスマホによる光(ブルーライト等)刺激、運動不足など。
このような生活が長く続く事で自律神経の中でも交感神経が過剰に働き、呼吸数を増加させます。
この時の呼吸は浅く早い呼吸で、深い呼吸ではありません。
日常的に呼吸数が多いということは、そうなる理由が隠れている事を忘れてはいけません。
疲労が溜まりやすいという人の多くは呼吸数の増加が見られます。
生活習慣も見直してみましょう!
環境の問題で浅くなる呼吸
少し大きな話にはなってしまいますが、環境問題も体を酸性に傾ける要素を含んでいます。
例えば大気の問題、水質の問題、昨今で言えばマスクの問題も挙げられます。
全てに共通しているのは体内のバランスを保とうとした結果の反応が呼吸数や呼吸の深さに現れているという事です。
呼吸機能改善のために重要な事
深呼吸をすればOKという単純な調節ではない事は理解していただけたかと思います。
ですが1番簡単に呼吸に変化をもたらすとしたらやっぱり”深呼吸”です。
自律神経は基本的に自分の意識とは関係のないレベルで調節を行なってくれますが、深呼吸に関しては意識でもコントロールできる二重的な支配を受けています。
過剰に緊張している時はどうしても交感神経が優位になりやすいです。
しっかり息を吐き切る意識を持ちましょう。
しかしこの呼吸に深く関係する横隔膜は”構造との関係が深い”筋肉です。
通常の筋肉は、収縮と弛緩というとこのようなイメージですが、
横隔膜は膜状の筋肉で円状の形をしています。
ですので適切に動くためには横隔膜が存在する場所に適切なスペースがないと動く事ができません。
そのスペースを邪魔するのが、
背中の大きな筋肉の緊張、インナーマッスルの低下、姿勢の悪さなどがあります。
まずは深い呼吸ができるような環境にある事も大事ですが(過度な緊張がない)、構造的にもスペースを確保してあげる事が大切です。
体の使い方を見直しましょう!
体の使い方一つとっても呼吸が上手くできない状態になってしまっている人も多いです。
職場でのストレスや、家庭でのストレスなどを突然変える事が難しい場合には、構造的なアプローチをして呼吸がしやすくするだけでも体の疲労度や回復度に関係してきます。
呼吸を整えて、不調の原因は意外にこういったところにも隠れているかもしれません。
お体の不調でお困りの際には当院までご相談ください。
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神田はりきゅう整骨院 楚々